20160102

夜にねんかかる




あけましておめでとうございます



2016年になりました。

2015年5月から始まった、ブログ「夜にねんかかる」ですが、今夜で最後にしたいと思います。



滞在が始まる時、ブログをやろうとは少しも思っていませんでした。
だいたい、展覧会のタイトルが「文無日記」だし、私が日記を書く?まさか。
自分は文が書けないと思っていたからです。



ただ、津奈木にやって来た日の一枚目の写真が、私に新しいページを作ろうという気を持たせてくれました。




ただ写真をポンと載せただけ。
日記を書くつもりはありませんでした。


だけど次の日、学芸員の楠本さんとお話して、「日々あった事をそのまま書けばいいんじゃない?記録になるよ。」とアドバイスをいただいて、そうだな、と思って自分の津奈木滞在の記録と思ってはじめました。

毎日書こうなんて思っていなかったけど、昨夜書いた日記が恥ずかしくなって、早く今日の日記で被せて覆わないと。という焦った気持ちから、滞在中は毎日書く事になりました。


新しく使う漢字は一回一回調べて、言い回しもこれであってるか調べて、こんな日本語あるっけとか、たぶん今でも間違いたくさんあると思うけど、本当に馬鹿だから、、考えた事とか思った事を文にすることは本当に難しかったです。
最後は自分の知っている言葉をつなぎ合わせて、自分に寄せていくしかないです。








滞在が終わって展覧会が始まったら、このブログもスパッと終わろうと思っていたのだけど、歯切れが悪くてダラダラと続けてしまっていました。

(今、「歯切れが悪くて」でいいのかな、と類語を調べてみたら、
二の足を踏む・戸惑う・躊躇する・躊躇う・尻込みする・踏ん切りが付かずにいる・思い切りが悪い・優柔不断な・渋る・迷う・判断までに時間がかかる・逡巡する・愚図愚図する・グズグズする・一歩を踏み出せない・判断できずにいる・踏ん切りがつかない・煮え切らない・考えあぐねる・躊躇を感じる・判断に苦しむ・決められない・優柔不断を発揮する・思いあぐねる・気持ちが揺れる・思い切れない・ウジウジする・いじいじと・男らしくない・歯切れが悪い・決心できずにいる・踏み切れずにいる
すべての言葉に気持ちが当てはまって、びっくりした。しかも何という親近感。)





どうもクールには振る舞えないようです。









展覧会最終日も寂しかったんだ。

まるで、あと数時間しか生きられないってわかっている人の病室にいるみたいだった。








そんなに悲しがることは一つもないんだけど。

暇、なのかな。





いつまでもあると思うなコイノボリ




書かなきゃいけないことも、書きたいことも、たくさんあった。
だけど、時間がすぎてしまって。
今、何度も目を瞑っているところ。



書きたかったことは、時間と共に忘れていきたいです。











答えが出た時に、私は考えていたのだ、と気付くのと同じように、







何かがわかった瞬間に、私は今までこの事を考えていたのだと気付く気がします。



だから今はわからないんです。








夜にねんかかる、歯切れは悪いですが、これで終わりにします。
朝になっちゃうしね。


長い間ありがとうございました。










オマケ