20150919

滞在制作最後の日

2015/9/18 金.



人差し指に木のトゲが刺さって、痛いのだけどピンセットでやっと抜いたら、爪楊枝が出てきた。こんな長い物が指に入るんだ。
そんな夢で目を覚ました。



この日記を書いたのが、5月21日。
津奈木に来てから4ヶ月が経ちました。





今日、足の甲に木のトゲが五本くらい刺さった。痛いのだけどピンセットでやっと抜いた。
だけど最後の一本ががんばっても抜けず、ついに諦めた。

夢では感じなかったジーンジーンとした痛みがある。



明日から展覧会がはじまる。

その前に三ツ島海水浴場にイーゼルの撤収をしに行った。




朝、京都から友人のくるみちゃんも駆けつけてくれた。
やっぱり人を連れて来ると、三ツ島は晴れる。

たんたんと作業をする楠本さん。
やっぱり撤収ってさびしいな。三ツ島好きだな。
感傷に浸っているのは、私だけでしょうか。




そう思っていたら、楠本さんは今日はイーゼルと同じラベンダー色のシャツを着ていた。
粋な演出ですね。
無言で語る楠本智郎です。
(勝手な解釈ですみません)

そう、私はまだ楠本さんにちゃんとお礼を言っていない。
心を込めたら泣いてしまいそうだ。

私は今回このような機会を与えてもらって、本当に感謝しています。
自分の居ていい場所があって、さらにそれが絵につながっているなんて、幸せでありがたいとしか言えません。



イーゼルの鳥。台風によく耐えたね。


美術館に帰って、作業の続き。

編集した映像をDVDに焼く事が自分で出来ないので昨日の深夜修さんに頼んだら朝までに焼いて届けてくれた。


3時には記者の小野さんが一足早く展覧会の取材に来てくださった。


津奈木の滞在がはじまる前、自分で自分にすごく期待をした。
はじまってからは、こんな自分と向き合う日々だった。
今日でそれらは終わり。


小野さんの四ヶ月を振り返ってどうでしたか?という言葉に胸が詰まって涙があふれた。




19時前にすべての作業が終わった。
いつも開館時間ギリギリまで作業しているので、へんな気持ち。

夜、下川邸で開催された地元の方の飲み会に参加させてもらった。
前夜祭ができるなんて信じられない。



津奈木に来て、今日はじめて気持ちがやすまった。