20150923

億劫がしみになる

2015/9/21 月.

目の周りが真っ黒になっていた。
数日間泣き続けたせいで、取り返しのつかないくらいのクマができてしまった。

展覧会が無事に始まり、対談も終わり、ほっと一息つきたいところだけど、今日の昼までに部屋を片付けて家を空っぽにしなければならない。
引っ越しです。

アトリエも同じく散らかっていたのですが、昨日対談が終わった後、楠本さん、下川さん、くるみちゃん、私の姉、そして柳沢さんに手伝ってもらって一気に片付けた。一人でどうやってやろうと思っていたのだろう。

一昨日の夜から、私の家に一泊してた善三の山下さんも台所まわりを掃除してくれていた。

どうせ最後一気に掃除するのだからと、最近はそのような事をさぼっていた。

朝10時にガスの人が来て、ガスを止め精算を終わらせた。
下川さんが来るまでになんとか体裁を整えたかったけど、無理だった。とにかくダンボール箱にエッサホイサと物を突っ込んだ。
くるみちゃんはシーツと毛布を担いでコインランドリーへ、下川さんはハイターとタワシを持ってきて流しまわりを。本当、一人では無理でした。

日々のよごれの積み重ね。
わかっているけど、
億劫というしみがこびり付いていくのです。

性格は変わらなかったな。



12時頃やっと先が見えてきて、くるみちゃんとお昼。


冷凍していたご飯と魚をチンして。
白身魚には麺つゆと塩レモン。美味しかったなぁ〜。これで、冷蔵庫の中も空っぽです。

魚のにおいに釣られて来た黒猫。
ばいばい。



午後、楠本さんが来て荷物を車に積んで、くるみちゃんと美術館に行った。
一人で家に残り、掃除機をかけ、取っ払っていた襖をはめて、トイレの中で一息ついた。


4ヶ月間本当にありがとうございました。
大好きな家でした。
大好きな場所でした。
大好きな通学路でした。

有線の朝6時の曲が頭の中で鳴り続いています。





3時02分のおれんじ鉄道。



お別れです。




あの氷の男楠本さんが見えなくなるまで手を振ってくれていた。




さよならつなぎ。また来るからね。




(お菓子を頬張り幸せそうなくるみ)



次で最後の日記にしたいと思います。