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武内明子は私の家に住んでいます。うちで一緒に食事を作ったり洗濯したりしながら、夜中になると部屋に閉じ籠って制作しています。制作中は絶対に覗いてはいけません。家族が寝静まると炬燵から抜け出してきて制作を始めるのです。そうして朝になると絵が仕上がっています。「鶴の恩返し」のようだといつも思います。ところで本人は鶴というより座敷童子のようです。武内明子がいるので、私の家は安心です。
麻生知子
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五年前、美術雑誌アートコレクターズに麻生さんが書いてくれた文です。
数年前まで私は麻生さんの実家に住んでいました。
今住んでるこの家はなんだか麻生家に似ているので落ち着きます。
銀色のステンレス浴槽も同じです。
さあ。夜中です。
絵を描きましょう。
