20150803

鶴も花火が見たい

2015/8/1 土.


8月になりました。

「鶴の恩返し」は部屋に籠って制作をする事を意味しているのですが、今日、8月1日土曜日は津奈木町の夏祭りがあります。夕方になってせっかく津奈木にいるのにお祭りを見ないなんてありえない、と部屋を飛び出した。




遠くから太鼓の音が聞こえた気がした。
町は思ったよりもシーンとしてる。
自転車を漕ぐ、夜風が気持いい。



本当にお祭りはやっているのかな、というくらい人気が無かったけれど、最後の曲がり角を曲がると提灯や車や人々、が突然現れた。



みんなここに居たのか。





夏祭りに一人で来ても平気な年になったようだ。






制作を中断して来たので
一人の世界とのギャップに






すこしだけ、すこしだけ、と動物が人間の世界を垣間見ているようだった。







花火。





花火とお花見って似ていると思う。
みんなで同じものを見て
「わーきれいだね。」
っていうから。




両方、花だしね。








最後、大きい花火が星屑のように降ってきて、みんな歓声をあげて拍手をした。






本当に星が降ってくるみたいだった。


でも、桜の花びらが散るときはみんなで拍手したりしないから
そこは違うな、と思った。






月だけはずっと空にいた。





このあとみんなで輪になって盆踊り。

子供の頃を思い出した。
足の裏に砂がくっついてて、手はわたあめかイカ焼きでべとべとで、どこに捨てたらいいかわからないゴミをずっと手に持っている。


今日の私の手は少しもべとついていない。


帰らなきゃ。

人と人を掻き分けて、外に出る。

自転車に乗る。


自転車を漕ぎながら、頭をクリアーにしていった。


いい絵を描かなければ。
いい絵を描かなければ、
今日、いい絵を描かなければ、
私は終わりです。